サリーガーデン様は大分県にある人気のシフォンケーキ専門店です。大分県は言わずと知れた日本屈指の温泉地。観光客が多く訪れる大分駅、別府駅、 別府湾サービスエリア(上り・下り)のお土産店でも販売されています。
また、店舗は大分川沿い、田んぼに囲まれたのどかな場所にあり、併設したカフェやイベントスペースでは、ゆったりとしたひと時を過ごすことができます。
サリーガーデン様とのご縁は、2023年に開催された西日本食品産業創造展です。私たちのブースにお立ち寄りいただき、最初は「コパックンJr」をご検討いただいておりましたが、後にシフォンケーキにはバンドシーラー(愛称フウスルン)の方が適していることがわかり、そちらを導入されることとなりました。
以前は、卓上シーラー2台を使用して包装作業を行っていましたが、バンドシーラー(愛称フウスルン)を導入してからは自動でシールすることが可能になりました。その結果、作業時間が短縮され、かつ、卓上シーラーを手作業で押し下げる動作がなくなり、スタッフの負担が軽減されました。
今回は、バンドシーラー(愛称フウスルン)を導入する以前の悩みや、どのようにしてシフォンケーキを包装しているのか、などを社員の那須さんにインタビューさせていただきました。日々、たくさんのお菓子のシーラー作業に悩まれている方、お菓子屋さんで仕事の効率化に悩まれている方はぜひ参考にしてみてください。
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サリーガーデン様
地域:大分県大分市
業種:お菓子製造小売業
導入機械:バンドシーラー(愛称フウスルン)
包装商品:シフォンケーキ
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◆動機
・個包装時の実際の作業時間、作業速度に課題
・売上規模に合ったシーラーを選択
・テスト包装で「これならいける!」と判断
◆活用
・ベストな使い方を自分たちで工夫
・誰でも使えるようにメモを作成
・作業動線を考えた配置
◆効果
・手動から自動で作業の効率化
・シール時の「押さえる力」ゼロで、手の負担が軽減
・包装資材の特性に応じて、商品別でシール可能
バンドシーラー(愛称フウスルン)を導入したきっかけ
展示会で自動個包装機械「コパックンJr」を見て興味が湧いたのですが…
2023年5月に西日本総合展示場(北九州)で行われた、第33回 西日本食品産業創造展’23に参加したとき、三邦コーポレーションさんのブースで「コパックンJr」を目にし、「これは使えそう!」と社長が興味を持ったのがきっかけです。
その後、シフォンケーキの柔らかな特性から「コパックンJr」では個包装が難しいとわかったとき、バンドシーラー(愛称フウスルン)なら可能かもとご提案いただきました。
テスト包装をしてもらうため、別の日に私も同行して福岡へ。実際にバンドシーラー(愛称フウスルン)でシフォンケーキをテスト包装させていただきました。その出来上がりに満足し、作業も手動から自動に変わることで包装時間が短縮できそうだったので導入を決めました。
現在の作業スペースに機械を配置できるかどうかも、導入の重要なポイントでした。そのため、実際の機械のサイズ感を確認することで、安心して導入することができました。
私たちは、そもそもバンドシーラー(愛称フウスルン)のような機械を探していたわけではなかったのですが、今思えば、毎日の包装作業はとても大変なので、もっと早く知りたかったですね(笑)。
バンドシーラー(愛称フウスルン)の活用方法
シフォンケーキにあわせてベストな使い方を模索
導入から1ヶ月が過ぎ(2023年11月現在)、やっとスタッフ全員が操作に慣れてきたところです。
シフォンケーキが入った袋を機械に流し込むときにコツが必要で、スタッフ10人ぐらいが交代で作業するため、慣れるまでに少し時間がかかりましたね。
機械にうまく通せたら、あとは自動で流れていくのでとても楽です。
シール部分が袋の丁度よい位置にくるように自分たちで工夫もしています。
バンドシーラー(愛称フウスルン)はシンプルな設計なので、工夫次第でさまざまなアレンジが可能なところもいいですね。
シールの位置以外では、作業がしやすいスピードや綺麗に密封できる温度を探りながら、ベストな仕上がりになるよう細かな調整をしていきました。
他の焼き菓子にも挑戦中!
今のところバンドシーラー(愛称フウスルン)でシールするお菓子は、シフォンケーキがほとんどです。
当店では焼き菓子も数種類取り扱っており、先日、マドレーヌのシールに挑戦してみました! シール後、商品がシーラーから作業テーブルに移動する際、段差でマドレーヌが転がり、その衝撃で上に振りかけてある粉糖が取れてしまいました(涙)。
そこで、マドレーヌがシーラーをスムーズに降りるにはどうすればよいか、みんなで試行錯誤中です。
導入後の効果
手動から自動に変えることで作業時間が短縮
今までは、手動シーラーを2台体制で作業していました。シフォンケーキを一つずつ位置を確認し、シーラーで押さえ、しばらく置くという作業が動作も大変で、時間もかかっていました。それが、バンドシーラー(愛称フウスルン)を導入することで、連続して効率的にシールすることができるようになりました。
平日1日約1000個のシフォンケーキ(カットタイプ)を作ります。駅のお土産屋さんやサービスエリアでも販売しているので、週末や連休になるとその倍の2000個は作ります。
手動シーラーと比べると1.5倍ぐらいスピードアップした感じです。なにより押さえておく時間が不要で、そのまま流せるので作業効率がグンッとアップしましたね。
スタッフも嬉しい意外な効果とは?
手動シーラーのときは、力を入れて手で押さえつける必要があったので、手のひらが痛かったです。しかし、自動シーラーを使うと袋の端を揃えて入れるだけでよいので、手が痛くならず、とてもうれしいです。
機械の高さが調節できるのもいいです。今は立って作業できる高さに合わせています。
あと、長時間、体がずっと同じ方向を向いての作業だと辛いので、差し込み方向を変えることで体の向きも変えながら作業ができます。なるべく体に負担のかからない方法を探りながら工夫しています。
今後の展開
去年からオンライン販売も始めたり、新規の卸先も開拓中です。バンドシーラー(愛称フウスルン)を導入することで、当店の美味しいシフォンケーキをより多くのお客さまに食べていただきたいです。
おわりに
サリーガーデン様のように、たくさんの商品のシール作業で悩まれている方も少なくないでしょう。
心を込めて作ったお菓子をお客さまに喜んでいただくためには、仕事の効率化ができるところを探し、お菓子づくり、お店づくりに時間を使いたいものです。手作業ではなく機械に任せることでその時間を作れるかもしれません。
本事例のように手動シーラーから自動シーラーへ変えることで、販路開拓やスタッフの働きやすさにつながるお手伝いができて嬉しいです。バンドシーラー(愛称フウスルン)に興味を持たれた方はぜひお問い合わせください。包装する商品に合わせてご提案いたします。
お・ま・け
明治時代から続く伝統ある宿を受け継ぎ、「サリーガーデンの宿 湯治柳屋」も運営されています。
”湯治のある暮らし”
これは日々の暮らしに”湯治”を取り入れることで、どれほど心身が楽に生きてゆけるであろうかと、ここ数年皆さまへ向けてご提案し続けている言葉です。暮らしの中に自然と湯治があった頃は、年に二度、お湯と共に三週間ほどをかけ自分を整える時間が持てていました。そうした暮らしはどれほど豊かで、素晴らしいものであったでしょう。しかし、こうした時間を持つことは現代の暮らしにおいて、なかなか難しいのが現実。ならば三週間とは言わず三日間だけでもと、湯治を取り入れた暮らしを提唱し続けること。これは鉄輪の湯を受け継いだ私たちにとり、使命でもあります。
近頃”湯治”という言葉が「モダン湯治」や「現在湯治」などと置き換わることも増え、世間の湯治に対するイメージも徐々に変わってきているように感じています。実際、柳屋でも湯治を目的としたご滞在も増えて来ています。常連さんで毎月一泊だけされる方がおられ、その方は滞在中に何度も湯に浸かり、旬の食材で地獄蒸しを愉しみ、翌朝に「もう大丈夫」と言っておたちになられます。
本誌タイトルの「湯は齋(ゆ)」は詩人の高橋睦郎さんから頂いたもので、特集記事に詳しく書かれていますが、古来お湯に入る事とは体を温め、癒すだけではなく、自らを高めるために湯を用いていたそうです。「もう大丈夫」と、活力を取り戻し、ご自身の生活へ戻って行かれる様は、まさに「湯は齋=湯治」そのもの。月に一度でも、半年に一度、二年に一度であっても、それぞれの湯治が実現することで、また新たな活力に満ち溢れる「湯治のある暮らし」が、皆さまに広がる事を心から願っています。
湯治宿として、柳屋からのお約束
一、柳屋が預かったお湯と湯気は、これからも皆さまと分かち合えるように努力します
一、柳屋は現代湯治を実現するための宿であり、旅館・ホテルのようなサービスはいたしません
一、柳屋とそのスタッフは「湯治のある暮らし」を実現するためのサポート役になります
一、柳屋は常に清潔さと整った環境の維持に努めます
一、柳屋は、多様な文化や美しいものへの憧れの気持ちを大切にします
こうした柳屋を、皆さまとこれからも一緒に作り上げて行きたいと願っています
〜湯は齋(ゆ)〜2023秋号より